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高配当株分析(中小型株)
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リコーリース(8566)高配当株分析|13期連続増配の安定収益と堅実成長

s7tachi
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リコーリース(8566)高配当株分析|13期連続増配の安定収益と堅実成長

① 導入・全体概要

なぜこの銘柄を取り上げるのか

リコーリースは、複写機・IT機器・医療機器などを対象にしたリース事業を展開する総合リース会社です。
みずほリースや芙蓉総合リースと並ぶ中堅リース企業で、安定した収益基盤と13期以上の連続増配が特徴です。
高配当株投資において、堅実な成長と持続的な還元姿勢を両立している代表的な銘柄といえます。

どんな投資家に向いているか

  • 業績の安定性を重視する長期投資家
  • 配当を再投資しながら堅実に資産を積み上げたい人
  • 銀行・リース系の「ディフェンシブ高配当株」をポートフォリオに組み込みたい人

この記事で得られること

この記事では、リコーリースの収益の安定性/財務健全性/配当の持続性の3観点から分析し、
今後の投資判断の目安を示します。


② 収益の安定性

事業モデルと収益構造

リコーグループ向けを中心に、情報機器リース・医療・再生可能エネルギーなど幅広い分野で事業を展開。
リース料収入を安定的に積み上げるビジネスモデルのため、景気変動の影響を受けにくい特徴があります。
設備投資需要が底堅く、リース契約期間も長期化傾向にあります。

売上と利益の推移

過去10年の売上高は2014年度の約2,225億円から2025年度見通しで約3,122億円まで着実に拡大。
営業利益も15億円台から21億円台まで増加し、営業利益率は概ね6〜7%台で安定しています。
リース事業は契約期間が長いため、将来の収益が見通しやすい点も強みです。

収益安定を支える仕組み

  • 顧客基盤の多様化(医療・教育・自治体など)
  • 低金利を背景にしたリース需要の安定
  • リスク分散された資産ポートフォリオ管理
    これらが、長期的に収益を支える構造になっています。
    収益の安定性は、リコーリースの増配を支える最も大きな要因といえるでしょう。

③ 財務健全性

財務の特徴と安定性

リース業は多額の設備投資を伴うため、自己資本比率は低めになりがちですが、
リコーリースの自己資本比率は17%前後で安定推移しています。
借入依存度は一定水準に保たれており、資金繰り面でのリスクは限定的です。

営業キャッシュフローの傾向

営業キャッシュフローは毎期プラスを維持し、20〜25億円台で安定
2025年3月期は25.8億円と見込まれ、資金創出力の堅実さがうかがえます。
リース資産の回収サイクルが一定であるため、キャッシュフローが安定的に推移している点も特徴です。

自己資本比率と調達力

自己資本比率は2014年の15%台から2024年にかけて17〜18%へ上昇。
財務の安定化が進み、格付けも堅調に維持されています。
今後も資金調達コストの上昇リスクは限定的と見られます。


④ 配当の持続性

配当実績と利回りの水準

リコーリースは2013年度以降、一度も減配していません。
配当は2014年度の45円から2025年度予想の180円まで、約4倍に増加。
株価6,000円前後を前提とすると、配当利回りは約3.0%水準です。

増配を続ける力

安定収益を背景に、13期連続増配を継続中。
業績に応じた累進配当を基本としつつ、特別配当を実施する年もあります。
配当性向は40〜45%程度で、企業体力の範囲内で無理のない還元方針です。

配当方針と株主還元の姿勢

リース資産を積み上げながらも、利益成長と配当の両立を実現しており、
会社計画でも「安定配当+持続的成長」を掲げています。
この方針は、他のリース大手(みずほリース・芙蓉総合リース)と同様に、
長期投資家にとって安心材料となります。


⑤ 投資判断

現在の株価と指標

株価:6,000円前後(2025年10月時点)
予想配当:180円
予想利回り:約3.0%

購入を検討できる水準

目標利回りを3.5%とすると、
妥当株価=180 ÷ 0.035 = 5,140円前後
5,100円以下なら投資妙味ありと考えられます。

長期保有の魅力

  • 安定的なキャッシュフロー
  • 財務健全性の維持
  • 連続増配実績
    これらの要素から、長期保有で安定的なインカムを得られる銘柄です。

想定されるリスク

  • 金利上昇によるリース原価上昇
  • 景気後退期の設備投資減少
  • グループ依存度(リコー関連の動向影響)
    これらは注視が必要ですが、全体的にリスク耐性は高いといえます。

⑥ まとめと次への導線

リコーリースは、
安定収益・健全財務・持続的増配の三拍子がそろった堅実な高配当株です。
リース業界の中でも、規模の割に収益力と増配実績を両立しており、
「安定して配当を受け取りたい投資家」に特に向いています。

株価5,100円以下なら、利回り3.5%超で投資妙味あり。

同業他社と比較すると、

  • みずほリース(8425):銀行系の安定基盤+高い増配実績
  • 三菱HCキャピタル(8593):総合金融グループとしてのスケールと国際展開力

リコーリースは中堅ながら高効率・高還元を実現している企業です。
次は、以下の記事もチェックして、リース業界全体の特徴と投資妙味を比較してみましょう。


⑦ 免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
投資判断はご自身の責任で行ってください。

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コアラ先生
コアラ先生
はじめまして、コアラ助教授です。 元・外資系戦略コンサルとしての経験を活かし、難しい企業分析をやさしく整理してお届けしています。 このブログでは、30代〜40代の投資初心者が中級者へステップアップできるように、【高配当株の選び方・育て方・そして使い方(出口戦略)】までをわかりやすく解説します。 目標は単に口座残高を増やすことではなく、配当金を人生の自由や楽しみに変えること。 趣味は旅行と釣り。堅実に資産を育てつつ、人生を思い切り楽しむための投資を一緒に考えていきましょう。
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